今、この瞬間を切り取る

毎日、普段の生活の中でも「ああ、この景色いいなぁ」って思う瞬間が、たまに、本当に突然くるときがあります。旅行や近所でもいつもと違うところに行ったときなんかは、さらにその機会が増えます。
その時、無性に「この景色(外とは限らず見えているその空間)を残しておきたい!」という衝動にかられることが多く、カメラを持っていれば可能な限り写真を撮っています。もちろん、運転中とか撮影してはいけないところは無理なのですが、悔しいことにそういうときの方がいい景色が多い気もします。
撮影するときのカメラも大事で、自分が見た空間を雰囲気も含めて、なるべくそのまま切り取ってくれるような機種にこだわったりもしています(カメラについては、また次の機会に日記に書こうと思います)。
なにかのドラマか映画で「この景色を頭に焼き付けて、思い出せなくなったらまたくればいい」みたいな台詞があったのですが、自分は見事にこのような記憶力が弱いのか、思い出す力が弱いのか、いつも思い出せなくなってしまいます。
ですが、その時の写真があれば、かなり鮮明にそのまわりの景色や雰囲気、空気の匂いみたいなものもよみがえってきます。
カメラが発明される前の時代は、残したくても自分の記憶の中に残すしかなかったことを思えば、とても幸せなのかもしれません。その時代でも才能のある人は絵画というかたちで残すことはできましたが、それはやっぱり「その人の景色」なんです。
自分がいいと思った瞬間を、自分の記憶のために切り取る、こんなイメージで写真を撮っていくのも写真の楽しみ方の一つかもしれません。

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