実はオンラインゲームにもかかわらず、ドラクエ10 で人とつながりを持つようになったのは、始めてからだいぶ時間が経ってからです(オンラインゲーム中毒って何それ?って思ってましたが・・・)。
メインストーリー上の最初のボスまでは、ずっとソロでプレイしていたのですが、ゲーム内で自分の家を持つようになってから近所のキャラ(人)との交流が始まり、初めてのフレンド(友達登録した人)ができました。
ここが現在の自宅です。日が暮れるまでは後ろに滝と虹が望めます^^
現在は 120 人くらいのフレンドがいますが、その人たちとの交流で思ったことや気づいたことを書きたいと思います。
<ドラクエ10 における人とのつながりの種類>
ドラクエ10 では人とのつながりは「フレンド」と「チーム」の 2 種類があります。
「フレンド」というのは、その名のとおり友達で、フレンド登録しておくと、相手がゲームに入って(以降、入る = インする)いれば、いつでもパーティー(以下、PT )に誘えるし*、チャットもできます。
「チーム」というのは、何人かで構成するグループで、気の合う者同士で作る場合もありますし、何かの目的で作る場合(例えば基本はソロプレイだけど強力なボスは協力し合うなど)もあります。
最初はフレンドとチームの違いがよくわからなくて、チームなんていらないのでは?と思っていたのですが、実際に入ってみると、チームも楽しいなと思うようになりました。
チャットするときに、フレンドの場合は相手は一人ですが、チームの場合は自分とチームメンバー全員になります。
つまり、チームチャットで発言するとチーム全員に表示されます。LINE のグループ機能みたいな感じですね。
また、フレンドとチームの登録はまったく別なので、違うチームのフレンドがいたり、同じチームのメンバーでもフレンドではない人もいます。
* もちろん、誘う前には相手の了解を取るのがマナーです^^
<チームというつながり>
フレンドという形で人とのつながりを持つようになったのですが、しばらくはどこのチームにも入っていませんでした。
理由は、チームに入ると人間関係が大変になって、気ままにゲームができなくなりそうだと感じていたからです(実際、そういうチームもあるみたいですが…)。
ところが、グレンというドラクエ10の中ではもっとも人が集まる街をウロウロしていたときに「ソロプレイヤー中心の社会人限定チームでーす。入りませんかー!」と勧誘に出ている人(キャラです)が目に入りました。
ソロプレイヤー中心ならチームなんか作らなくてもいいのでは?と思ったのですが、一度はチームというものを体験したいと思う気持ちもあったので、思い切って入ることにしました。
入ってみると、50 数人という中規模のチームでした。
ピーク時間帯( 21 時 〜 23 時頃)では、だいたい 20 〜 30 人くらいはインしているので、結構活発なチームだと思います。
一応、ルール(というかマナーですね)は、インするときと落ちるとき(落ちる = オンラインからログアウトするとき)の挨拶はしっかりするということくらいで、チームクエストのノルマとか〇月△日に□□へ集合とかのルールはまったくありませんでした。ですので、入ってしばらくの間、挨拶以外は一人でプレイしているときとほとんど変わりませんでした。
ある日「〇〇のボスとの対戦を手伝ってもらえませんか?」とメッセージが表示され、黙ってみていると「 OK 行くよー、PT 誘ってね」とか「あと、5 分くらい待ってもらえれば行くよー」といった返信メッセージがあり、無事に PT を組めてボスと対戦しているようでした( PT は 4 人で、通常ソロプレイヤーは自分とゲームシステムの AI が操作する 3 人のキャラで戦いをする)。
そして、思い切って自分でも同じメッセージを出すと数分で PT を組むことができました。同じチームとはいえ、実質初対面ですのでかなり緊張しましたが、みなさん暖かく接してくれて無事に強敵を倒すことができました(ソロプレイヤーの集まりということもあって、すべてにおいてレベルの高い人たちでした…)。
そんな感じで協力してもらったり、自分が手伝いに行ったりしているうちに、だんだんチームメンバーとの距離も縮まり、フレンドになる人が増えてきました。
また、依頼だけではなく、なんとなく思ったことをチームチャットでつぶやくと、そこから話が盛り上がって雑談大会にもなったりします(みんな、それぞれの別のことをしながらです)。
ですので、今自分が入っているチームに関していえば、基本みんな自由にプレイしているけど、自然な助け合いが起こる、いい意味でゆる〜いつながりのある集まりといった感じです。
<フレンドというつながり>
フレンドは基本的に一対一の関係になります。
最初のフレンドは自分の家(ゲーム上の家)の近所の人たちだったのですが、フレンドから自身のフレンド(友達の友達ですね)を紹介されたり、チームに入ってからはチーム内の仲のいいメンバーとフレンドになったりして日増しに増えています。
途中から、把握するのが難しくなってきたので、100 人を越えた辺りから登録のペースを押さえていますが、それでも現在 120 人ほどになっています(最大 200 人まで)。
また「魔法の迷宮」という、ゲームシステムがランダムに見知らぬプレイヤー同士を PT に組んで、その 4 人( PT は4 人構成です)でひとつのダンジョンを冒険するというものがあるのですが、たまたま組んだプレイヤーの中で気があった人に登録のお願いをしてフレンドになるケースもあります。
こうして、数が増えてくると、自分の中でフレンドが「つきあい方別のグループ」で分かれてきます。
- 強い敵を倒しに行くときに組む、ドラクエ通の凄い人たち(チャットはかなりマニアックで高度)
- たまに一緒に遊ぶけど、何となくチャットが敬語ベースで進む、礼儀正しい人たち
- 一緒に遊ぶ機会も多く、チャットもくだけた感じのゆる〜い人たち
- リアル(ゲーム外の現実の世界)の相談とかも受けたりする、とても心の距離が近い人たち
- 完全に心がゲームのキャラに変身していて、チャットのノリ具合が飛んでしまっている人たち
など、様々なタイプの人たちと交流しています。
現実の世界では、職業にもよりますが、大抵は仕事で毎日同じ人たちと会うことが多くなりますので、一年ちょっとという短期間でこれだけのつながりをつくるのはかなり難しい気がします。
実際に会うのはゲームの中のキャラクター同士になりますが、いろいろな人たちといろいろな形でつき合っていけるつながりだと思います。
<Facebook や Twitter などの SNS との比較>
オンラインゲームとFacebook や Twitter などの SNS と比較するのも変な話かもしれませんが、「つながり」という面で考えてみると、そんなに大きな違いはないのかなとも思えます。
ドラクエ10 オンラインでは
- リアルタイムチャットはもちろんできる(というか基本)
- メールもできる(ゲームにインしていなくても、お出かけツールというアプリを使って、スマホ同士でやりとりできます。しかも無料)
- メッセージの一斉配信はチームチャットが該当(つぶやきと同じようにも使える)
- ドラクエ10の冒険者サイトにプレイヤー専用のページがあり、自分の近況公開やメッセージボードを使った交流が行える(誰と一緒に冒険したかなどもわかったり、フレンドのつながりも見えるので Facebook に近い?)
- ゲーム内の世界だけど、写真が撮れて冒険日誌として公開できる(これも冒険者サイトのプレイヤー専用ページ)
- フレンドやチームのつながりでオフ会も頻繁に行われている
- フレンドからリアルでつきあい始める人も少なくないらしい(結婚した人もいるらしいです)
など、リアルの SNS に限りなく近い形の「つながり」が、オンラインゲーム上で実現されているようにも見えます。
実稼働のプレイヤー人口が数十万人ともいわれている規模のオンラインゲームですので、これも SNS のひとつになっているような気がします。
<やってみないとわからなかった>
最初はドラクエがオンラインになっただけで、やることはそれまでと変わらないと思っていたので、あえて「フレンド」や「チーム」などの人付き合いには興味はありませんでした。多分、何かをするのに一人では気が進まない人がやるものかな、という感覚でした。
しかし、近所づきあいのフレンド登録から始まって、チームへの加入、ゲーム内のいろいろなイベントをとおして人との交流が増えてくると、それまではわからなかったオンラインゲームならではの楽しさが見えてきました。
家で育てている花や野菜に、水をやり忘れて枯れそうなとき、フレンドが来て水やりをしてくれてホッとしたり、1PT ではとても勝てない強敵を 2PT( 8 人)で倒し、みんなで喜びを分かち合ったり、お喋りしながらダンジョンを冒険したり…、一人のときでは感じなかった楽しみを発見しました。
サブキャラの家ですが、こんな風に畑を設置して花や野菜を育てることができます
ゲームやパソコンがあれば、日本全国のいろいろな人と短期間にたくさんのつながりを持てて、楽しい時間を過ごせるということが、実際にやってみてはじめてわかりました。
現在はこうして、たくさんのつながりの中でゲームを進めているので、ついついチームチャットで盛り上がったり、フレンドと時間を忘れて話し込んだりしてしまうときがあり、メインストーリーの進行やレベ上げを忘れたりすることが多いです。
でも、まあそれもひとつの楽しみ方だと思って遊んでいます^^;
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