前回の記事では Evernote を「タグ中心に使う」ことを前提にしたノートブック構成を紹介しました。本記事では、どのようにタグを使って、取り込んだ情報を活用していくかを書いていきたいと思います。
目次
Evernote に何かを保存するときに考えること
どんな時に「これは Evernote に保存しておこう!」と思うのか考えてみました。
- 取扱説明書を保存しておいて、いつでも見られるようにする。
- 参考になりそうな記事を見つけたので保存しておく
- おもしろそうな記事があったので、後で読めるように保存しておく
- 本を読んだので読書メモを残しておく
- 好きな芸能人の記事を見つけたのでまとめておきたい
など、いろいろなケースがあると思います。
ほぼ毎日、パソコンやスマホで Web サイトを見たり、本を読んだり、何かを買ったりしていると、保存しておく情報が驚くほどのスピードで Evernote に蓄積されていきます。
そこで、上に挙げたようなケースを整理して、蓄積された大量の情報から、できるだけ簡単に目的のものを取り出せるようなタグの設定を考えていきます。
保存するときに考えることを 3 つに分けてタグにする
Evernote に保存しようと思うきっかけを整理すると、大きく次の 3 つに分類できました。
- Web サイトを見ていて「参考になりそうだな」とか「おもしろそうだな」のように、「〇〇だな」と思ったとき
- “読書メモ” とか “食べた物の写真” など、分類がはっきりしたものを保存するとき
- 「〇〇〇について」情報収集をするとき
これらを 1 つずつ考えていきます。
「〇〇だな」と思って保存するとき
Web サイトで見たニュースがとてもおもしろそうだったり、誰かのブログで参考になる情報を見つけて嬉しかったり、いつもいろいろなことを思いながら新しい情報に触れています。そして、その思いが強いときに「 Evernote に保存しておこう」と考えます。
あるゲームで強敵がどうしても倒せないときに、その強敵を倒したブログ記事を見つけたときは「参考になりそう」だと思い、Evernote に保存します。
今使っているカメラより性能のいい新型の商品情報を見つけたとき、「欲しい」と思って Evernote に新型カメラの商品ページを保存します。
このように、ある情報を見て「思うこと」をタグにします。
タグにするときの書式
分類がはっきりしたものを保存するとき
Evernote には、”読書メモ” を書くとか “食べた物” を記録しておくといったように、最初から「どんな情報かはっきりしたもの」も保存します。
「どんな情報か」を自分の中で整理して “分類” を作ってタグにします。
タグにするときの書式
最初に “分類” を作るときは、はっきり整理されていて、今使うものだけを作るようにします。
将来使いそうなものまで考えてしまうと、煩雑になって使いにくくなったり、結局使わなかったりするものができてしまいます。
必要になったときに、よく考えて追加するようにします。
「〇〇〇について」情報収集をするとき
何かについて調べるときに、その「何か」をキーワードにした検索で、参考になる記事が見つかったときに Evernote に保存します。
例えば “サハラ砂漠” について調べているときは、”サハラ砂漠” をそのままタグにします。タグにするときは、”思うこと” や “分類” の書式を除いて自由に設定します。
タグにするときの書式
- ※ タグの書式にピリオドと括弧を使う理由
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Evernote に Web サイトの情報を保存するときは Evernote 社の Web Clipper を使うことが多いと思います。
Web Clipper でタグを指定するときに 1 文字目がピリオド( . )になっていると、表示されるタグ一覧の先頭に表示されるため、優先したいタグ( “思うこと” や “分類” )が指定しやすくなります。
また、ピリオドの次に指定する括弧の種類を分けることによって、”思うこと” と “分類” がグループごとに表示されるようになります。
さらに Evernote でタグ一覧を参照するときも、”思うこと” > “分類” > “フリー” の順に表示されるため、”フリー” タグが増えても “思うこと” と “分類” タグが見えなくなってしまうことがありません。
3 つのタグを活用するための仕組みを考える
まずは 3 つに分けたタグの使い方を整理してみます。
このまま、よく使うタグを Evernote のサイドバーに置く(ドラッグアンドドロップでできます)だけで、見たい情報へのアクセスがかなり楽になると思います。
しかし、情報の参照だけでなく、Evernote を使って何かの作業を進める場合には、もう一工夫した方が効率が上がります。
そこで、タグを使った以下のような仕組みを考えました。
“マーカー” と “グループ管理” という役割のタグを用意して、”思うこと”、”分類”、”フリー” ごとにタグ付けされた情報を活用していきます。
タグの説明が長くなってしまったので、タグ活用のための仕組みは次回の記事で紹介します。
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