前回の記事ではタグを 3 種類に分けて使う方法を紹介しました。ここまでで、タグの整理はできていますので、よく使うタグを Evernote のサイドバーに置くだけで必要な情報へのアクセスがだいぶ楽になると思います。
この状態に “マーカー” と “グループ管理” という 2 つの仕組みを加えて、3 種類のタグをさらに活用できるようにしていきますが、本記事ではそのうちの 1 つの “マーカー” について紹介します。
目次
集めた情報の整理って意外と大変
何かを調べるときは、Google や Yahoo の検索結果一覧に表示されるタイトルや要約を見て、参考になりそうな Web サイトを開きます。
Web サイトを見ながら、ちょっと気になるだけのものから重要なものまで Evernote に保存していくと、あっという間に数十記事が蓄積されていきます。
集めた記事をすぐに使うのならいいのですが、隙間時間で情報収集すると数日間 〜 数週間になることも多く、いざ調べ物をまとめようとするときに、集めた情報の整理に時間がかかってしまいます。
情報の重要度を示す “マーカー” を使うと整理が楽になる
そこで、集めた情報を見やすくするためにマーカーを使います。
Evernote に保存する記事は
- とても重要な記事なので Evernote に保存
- 十分に参考になりそうな記事なので Evernote に保存
- もしかしたら必要になるかもしれないのでとりあえず Evernote に保存
といったように、情報の価値が分かれます。
そして Web サイトを見ながら記事を保存するときに、下のようにマーカーを付けます。
とても重要な記事 | “☆☆☆” タグを付ける |
十分に参考になりそうな記事 | “☆” タグを付ける |
とりあえず保存する記事 | 何も付けない |
たとえば “キャンプ” についての調査で、キャンプ場の情報、テント設営のコツ、テントの取扱説明書、ランタン、アウトドアウェアなどの記事を見つけたときは、次のようにタグを付けます。
見つけた情報 | 思うこと* | 分類* | フリー* | マーカー | |
ア | A キャンプ場の情報 | .[行ってみたい] | キャンプ | ☆ | |
イ | B キャンプ場の情報 | キャンプ | なし | ||
ウ | C キャンプ場の情報 | .[行ってみたい] | キャンプ | なし | |
エ | テント設営のコツ | .[参考になりそう] | キャンプ | ☆☆☆ | |
オ | テントの取扱説明書 | .「取扱説明書」 | キャンプ, 製品名 | ☆ | |
カ | 明るいランタン | .[欲しい] | キャンプ, ランタン | ☆☆☆ | |
キ | 雰囲気あるランタン | .[気になる] | キャンプ, ランタン | ☆ | |
ク | アウトドアウェア | .[気になる] | キャンプ | なし |
※ “思うこと”、”分類”、”フリー” については「Evernote の使い方(2)タグの付け方」を参照してください
表だけだと調べながらタグを付けるイメージがつかみにくいので、例として上記アの場合(A キャンプ場の情報)を見つけたときの実際の操作を書いてみます。
- “キャンプ” の検索結果一覧に A キャンプ場の情報があったのでクリック
- A キャンプ場の情報を見たらとてもいいところだったので行ってみたいと思った
- Web ブラウザの Evernote Web Cliplerを起動(ボタンになっていると思います)
- “タグの追加” 欄に ” . ” を入力してドロップダウンリストから .[行ってみたい] を選択
- キャンプについて調べているのでフリータグに “キャンプ” を入力
- 十分に参考になりそうな記事だったので “☆” を入力( ”☆” は “ほし” で変換できます)
- “保存” ボタンをクリックして Evernote に保存
キャンプについて調べていると、十分に参考になりそうなので保存しておくもの、今はなんとなく気になっているだけなのでとりあえず保存しておきたいもの、というように重要度の違う情報が検索結果のページに並びます。
1 つ 1 つを見ていくときに、上記のようにマーカーを付けていくと
- “キャンプ” 全般で十分参考になる情報を確認できる(上記ア、オ、キ)
- “キャンプ” 全般でとても重要な情報を確認できる(上記エ、カ)
- “キャンプ” 全般でとりあえず保存しておいた情報を確認できる(上記イ、ウ、ク)
- “キャンプ” 全般で調べたすべての情報を確認できる(上記ア〜ク)
ようになり、調べたことをまとめるときの仕分けの手間がかなり少なくなります。
さらに
- ちょっと気になった情報(上記クの場合)
- 行ってみたいけど詳しい利用方法が掲載されていないキャンプ場の情報(上記ウの場合)
なども確認できるようになります。
3 つのタグとマーカーのまとめ
前回紹介した 3 つのタグと、今回の “マーカー” について整理してみます。
3 つのタグ
調べ物をしているときに「思うこと」、”マニュアル” や “読書メモ” のように「分類」がはっきりしたもの、”キャンプ” など調べているそのものがキーワードになる「フリー」をそれぞれタグにする。
マーカー
「何となく気になっているのでとりあえず保存しておきたいもの」、「十分に参考になりそうなもの」、「何度も見て確認するような重要なもの」といった “情報の重要度” を示すタグ。
次回の記事では、Evernote に保存するときに付けた 3 つのタグとマーカーを活用するための「保存された検索条件」 について紹介したいと思います。
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