Windows 10 に期待すること

デジタル機器

おもちゃのような Windows 1.0 から始まって*、やりたいことができるようになってきた Windows 3.1、不安定さはあるものの一気に用途が広がった Windows 95 を経て、自分の中では Windows の完成形だと思っている Windows 7 まで、長い間 Windows を使ってきました。

その後、Windows 7 とクロスするように Mac OSX を使い始め、現在では Windows 7 が 1 割、Mac OSX が 9 割といった感じになっています。

Windows 8 は ・・・ 自分の中では、かなり残念な OS になってしまったので使っていません。

そして、今年( 2015 年)、7 月 29 日に最後のメジャーバージョンアップといわれる Windows 10 がリリースされます。

現在は Mac OSX の使用がメインですが、Windows は長く使ってきた OS なので、Windows  8 からどこまで改良されるのか気になって調べてみました。

* Windows 2.0 は日本では発売されなかったので使えませんでした。

目次

Windows 8 で流れが変わってしまった気がします

Windows 10 と Windows 7 の間の Windows 8 は、デスクトップとタブレットという異なった UI が整理されないまま実装されてしまい(個人的な見解です)、

「やりたいことに行き着けない」

という状況が頻繁に起こっていました。

スタートボタンで機能を選択し、タスクバーで作業中のアプリを切り替えるという流れが、タッチパネルを意識した画面構成と全画面アプリの混入で崩れてしまった、もしくはやりにくくなってしまいました。

デスクトップモードで使っていても、へんなタイミングで「シームレスに」全画面アプリに切り替わったり、戻す方法を探すうちに思考が中断されたりします。

Windows 7 までは多少 UI が変わっても、それまでの経験から操作が推測できるので、やりたいことに行きつくのが容易でした。Windows 8 ではそれができなくなってしまったことで、今までの Windows の流れが変わってしまった気がします。

Windows 10 の新機能をいくつか見てみました

Windows 10 では Windows 8 の不満を解消する機能や、多くの新機能が搭載されました。

Windows 10b

Mac OSX ユーザーという視点も交えて、いくつかの新機能を見ていきたいと思います。

スタートメニュー

やっぱりというか、とうとう復活しました。Windows 8 のデスクトップで、なぜ廃止してしまったのかが未だにわかりません。過去のしがらみは捨て去って、無理にでも新しい UI を使わせようと意地になっていたような気がします。

ただ、Windows 10 のスタートメニューは、Windows 7 までのスタートメニューと Windows 8 のライブタイルが合体したものになっています。

Windows 10c

デスクトップで使うスタートメニューにはライブタイルはまったく不要だと思います。

Windows 8 からパソコンを使い始めた人やライブタイルに慣れた人のためかもしれませんが、2 つのスタイルを合体させることによって、余計に見にくくなっている気がします。

ランチャーとしては、OSX の Dock よりスタートメニューの方が(個人的には)使いやすいのですが、デザイン面では Dock のシンプルさを見習って欲しいところです。

タブレットモード( Continuum )

タブレットからキーボードを取り外すと、スタートメニューが全画面(ライブタイル)になり、アプリも全画面表示(サイズ変更不可)になります。

Windows 10 はパソコンとタブレットの OS を兼ねるので、この機能があるとユーザーは UI の切替を意識する必要がなくなって、とても使いやすくなると思います。

Apple はスマホとタブレットを 1 つの OS( iOS )で、Microsoft はタブレットとパソコンを 1 つの OS( Windows 10 )でまとめる、という考え方の違いがおもしろいです。

音声認識アシスタント機能(Cortana)

ついにスマホだけでなく、パソコンにも音声認識アシスタント機能が標準搭載されるようになります(日本語版の実装は少し先になるようですが)。

実用度は未知数ですが、Windows ユーザーの多さを考えると、システムアップデートの度にどんどん改良されていくのかもしれません。

Mac OSX でも音声認識アシスタント機能( Siri )が使えるようになるかも!という噂があります。

今後はすべてのデバイスに話しかけられるようになるかもしれませんね。

Microsoft Edge

Web の標準規格にうまく対応できていない(特に HTML5 ) Internet Explorer に見切りをつけて、新しく開発したのが Microsoft Edge だそうです。

昔は「 Internet Explorer 以外ではうまく表示されないことがあります」というサイトをよく見たのですが、最近は「 Internet Explorer ではうまく表示されないことがあります」というサイトが多くなってきているように感じます。

Web サイトのスクリーンショットを保存してメモを書き込めたり、オフラインでも読める “リーディングリスト”、余計な広告を表示させずに記事を読みやすくする “リーディングモード” などの便利機能も標準搭載されるようです。

ただ、Mac OSX では Safari + Evernote + Skitch でスクリーショットしてメモができるし、”リーディングリスト” 、”リーダー(リーディングモードと同じ機能)” は既に搭載済みなので目新しさは感じませんが ・・・。

Microsoft OneNote の標準搭載

昔は有料だった OneNote が最近では制限付きですが無料になり、Windows 10 ではとうとう標準搭載になります。

一般アプリでは Evernote、Mac OSX では “メモ” と同じ役割になりそうです。

Microsoft Edge で、Web サイトのスクリーンショットを保存してメモを書き込むと OneNote に保存されることになります。

実は Microsoft Edge のこの機能のために OneNote が標準搭載になったのかな、なんて想像したりしています。

仮想デスクトップ

今までもサードパーティー製のアプリで似たような機能を実現するものがありましたが、Windows 10 では正式にシステムに搭載されました。

動作イメージを見てみると、Mac OSX の MissionControl にそっくりです。仮想デスクトップの一覧が、画面の上にあるか下にあるかの違いだけのような気もします ^^;

仮想デスクトップを使いやすく実現しようとすると、同じような UI になるのかもしれません。

仮想デスクトップ切替の操作性も、ビルドが進むにつれてよくなってきているようです。

たとえば、ある仮想デスクトップのアプリを別の仮想デスクトップに移動するときに、アプリを選択してから移す先の仮想デスクトップの番号を指定していたのが、最近のビルドではドラッグ&ドロップでできるようになったなどです。

Mac OSX の MissionControl は、前身の Expose + Spaces の時代から改良が続けられているので*使い勝手がとてもいいです。

仮想デスクトップの使いやすさは作業効率に大きく影響してきますので、Windows 10 リリースまでのビルドで、さらに使いやすくなって欲しいです。

* 次期 OSX El Capitan でもさらに改良されます。

Windows 10 に期待すること

Windows の最大メリットは「好きなハードウェア(パソコン)が選べる」ことです。Boot Camp や仮想化ソフトを使えば Mac さえも選ぶことができます。

ただ、ハードウェア(パソコン)と Windows の開発が切り離されているので、Apple 製品のように OS がハードウェアをきめ細かく制御するの難しく、どこかギクシャクした使い心地を感じることがあります。

Windows 10 では、今回見てきたものも含めてたくさんの新機能が搭載されますが、もっと基本的な「多種多様なハードウェアを最大限に使いこなせる」ようなバージョンアップになって欲しいと思います。

その上で新機能を使いやすい UI で実装して

自分で選んだ好きなパソコンを気持ちよく使える

ようになれば最高だと思います。

 

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