外国語の勉強でネィティブとどこで出会うか?(1)

外国語

現在、進めている「英語」と「中国語」の学習は、基本的にテキスト、CD 音声、その国のドラマや映画、歌、語学学習のための雑誌などをベースに行っています。

少しずつでも毎日続ければ、だんだん体に馴染んでくるような気がしますし、たとえば半年前にはさっぱり読めなかった、聞き取れなかったものが理解できたときは、本当に嬉しいです。

しかし、言語というのは他者とコミュニケーションを取るツールですので、やっぱり生の人間と会話をする練習が必要です。

学習を始めてから数年は、仕事の終わりが早くても 21 時過ぎという日々を送っていましたので、語学教室に通う時間は到底取れませんでした。

そこで考えたのが、「ネイティブのいる店に飲みに行こう!」とうことでした。

当時は仕事のストレスもあってか、仕事の後に一杯(二杯、三杯かも)飲みに行くのが習慣のようになっていたので一石二鳥かも、なんて思っていました。

飲みに行ける範囲で、英語、中国語それぞれのお店を探すと

<英語>

日本語のできるイギリス人店主の店で、客は 7 割が外国人、3 割が日本人で若い世代が多い、ラフな感じのバー

<中国語>

かなり探しましたが、女の子がつく中国パブしかありませんでした^^;
を見つけることができました。

そして、次の日にさっそく、英語の飛びかうバーへ行きました。
アメリカンバー
かなり緊張してドアを開けると、そこには日本のバーとは全然違う雰囲気が広がっていました。ちょっと薄暗いけど、うまくライティングしてあって、リラックスできる感じです。

店は活気があって、ダーツやビリヤードもあり、みんなあちこちでワイワイ(もちろん英語で)やっています。よく映画に出てくるアメリカ(?)のラフな感じのバーそのものでした。

かなり緊張しながら、カウンターに行って、他の人の真似をして注文してみましたが、声が小さかったせいか、うまく伝わりません。

どうしようとあたふたしてみる様子を見て、マスター(イギリス人の店主)が日本語で「何にする?」と聞いてくれたときはホッとすると同時に、ちょっと悔しいなとも思いました。

友人と二人で行ったのですが、再度、周りを見回すと、やはり外国人が多い。

白人もいれば、黒人もいるし、アジア系と思われる人たちもいます。なかには奇抜なヘアスタイルで腕に大きなタトゥーを入れている人とか、ものすごいピアスをブラブラさせている人もいて、またまた映画の世界に入ったような感覚になりました。

当日の目標は「とりあえず、お店に行って様子を見てみる」ことでしたので、ビールを 2 〜 3 杯飲んで帰ろうとしたところ、マスターが気を使って話しかけてくれました。もちろん、日本語で・・・^^;

マスターは 18 年(だったかな)くらい前に日本に来て、英語教師をしていたこと。そこで知り合った日本人の女性と結婚したこと。子供たちが大きくなったので、数年前にこの店を始めたこと。などを話してくれました。

英語を勉強したくてこの店に来たことを伝えると、「OK なるべく英語で話すようにするよ」と言ってくれて、嬉しかったのを覚えています。

その後、週に一回か二回くらいの割合で、この店に来るようになったのですが、大抵はマスターとかたことの英語で話す程度でした。

ただ、前後左右から英語が聞こえてきますので、飲みながらもネィティブ同士の会話を耳を大きくして聞いていました(今思うと、盗み聞きですよね・・・)。

そんな日が続き、いつも店に来る常連の外国人の方の顔も覚えてきて、向こうもたまに顔が合うと笑ってくれる(笑顔)ので、そろそろこちらから話しかけてみようかなと思っていました。

そう思っていた矢先、マスターから、店を今月いっぱいで閉めてイギリスに帰るという話を聞きました。

やっと馴染んできたこの店がなくなってしまうのが残念という気持ちと、仲良くなったマスターが国に帰ってしまうのが寂しいという気持ちが重なり、とても辛かったです。

今はもうこの店はありませんが、始めて自分から英語ネィティブにチャレンジしようと思って行動した、思い出深い店でした。

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