中国語の勉強を初めたばかりの頃、仕事で知り合った中国人の友人に勉強方法を相談しました。
友人から「僕は日本語を覚えるのに、日本のドラマを 100 本見た。だからドラマを見るといいよ。」というアドバイスをもらえたので、中国に帰ったときに、何かドラマを買ってきてもらえるようにお願いしました。
その友人が中国に帰ったときに、一家団欒の席で「中国語を勉強したがっている日本人がいて、中国のドラマを見たがっている」と家族に話したところ、なんと、友人のお父さんが、お店に行ってドラマの DVD を買ってきてくれました。
そうして、プレゼントしてくれたのが「金婚」というドラマでした。
日本の恋愛系ドラマをイメージしていた自分には「しぶいタイトルだなぁ」という印象でした。
いざ、見始めてみると、言葉がオール中国語(当たり前ですが)ということより、「これって、いつの時代の中国?」という印象の方が強かったと思います。
少し、ネットで調べたところ、全50話で 1956 年 〜 2006 年までの 50 年間を 1 話 1 年で構成したドラマということでした。
引用:CRJ Online
その頃の日本のドラマは、だいたい 1 クール 11 話 〜 12 話で終わった(今も同じですね)ので、ひたすら長いなぁと、ただただ感じていました。
しかし、勉強の為だと決心して見始めると、以外におもしろくて、結局、全 50 話を観てしまいました。
おもしろかったと思う点は
・昔の中国(まだ、みんな人民服を着ているような頃)から、文革などを経て、現代の中国へ変わっていく様子がわかる
・変わっていくそれぞれの時代の中国の生活感(着ているもの、食事、習慣など)を見ることができる
・男女の関係を 50 年にわたって描いているため、恋愛ドラマ、家族ドラマ、熟年夫婦ドラマなどの要素が全部入っている
などです。
語学学習としての見方は、ドラマの音声を聴きながら字幕を見て追っていくという感じになります。
勉強を始めたばかりだったので、当然ですが聞き取れませんし、字幕も追い切れません。
でも、不思議と内容は頭に残りました。
多分、場面の状況、出演者の動きや表情、声のトーンなどから、何が起こっているのかを、無意識に想像しているのだと思います。
実感として、何度も繰り返して見ていけば、雰囲気から感じている内容と、そこで語られている中国語が結びついていきそうな手応えがありました。
当時、このドラマは 1 回見て、達成感を感じてそこで終わってしまいましたが、この記事を書きながら振り返っていると、今度は「繰り返し学習」という視点で観てみようかと思い始めています。
ただ、全 50 話・・・。
ですので、とりあえずは印象に残っている話を選んで、実行してみようかと思います。
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