RICOH GR1 というカメラ(4)ー ポジフィルムを選んだ理由 ー

写真

GR1 を入手したときに、興味本位で試しに撮ってみたポジフィルム(リバーサルフィルム)の出来上がりを見て、「これからはポジで行こう」と安易に決めてしまったあとの話です。
ポジフィルムについては、まだほとんど知らなかったため、お店に現像を頼むときに店員さんに「プリントどうします?」と聞かれ「???」状態でした。わからなかったので、とりあえず同時プリントも頼みました。
ポジ
写真:アフロ
いろいろ調べてみると、ポジフィルムは次のパターンで印刷することが多いようでした(特に決まりは無いですが、一般的にこうらしかったです)。
1.撮ったフィルムは現像だけする。
2.現像したフィルムをライトボックスで確認してプリントしたい写真を選ぶ
3.選んだ写真を自分の希望のサイズでプリントしてもらう
ネガフィルムでは現像に出すと、何も言わなくても同時プリントされてきますので「写真を選んでプリントする」という感覚がありませんでした。
確かに 1 枚あたりの現像料も高く、プリント代はさらに高いのでそうなるんだなと思いました。
ネガに比べて、撮影時の感度の幅も狭く、現像後フィルムからプリントする際に、調整できることも少ないのに、現像代とプリント代は高いポジフィルム。
仕様や使い勝手、価格の面などから考えると、どうしてもネガフィルムの方がよさそうで、写真に詳しい友人に話を聞いても「印刷媒体に使わないならネガの方が絶対にいいよ」と言っていました。
ただ、それでも自分はポジフィルムを選びました。
理由は同じ風景をポジフィルムとネガフィルムで撮った場合、
「何かが違う」
のです。あくまで個人的な感覚なのですが、ネガフィルムで撮ってプリントしたものは「どこか嘘っぽい」のです(私の感覚ですよー)。
友人は「ネガはプリントするときに、いろいろな焼き方の指定をして自分の画をつくるんだよ」と言っていましたが、「つくるんではなくて、見たものをできるだけそのまま再現したい」と思っている自分には、すごく違和感がありました。
こんなシンプルな理由から、GR1 が動かなくなってしまうまで、苦労しながらもポジフィルムを使い続けました。

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